2025年にYahooアカウントを完全に削除する方法
                    Yahooアカウントを削除することは、単に未使用の受信トレイを削除することだけにはとどまりません。個人データを保護したり、古いサブスクリプションを停止したり、デジタルフットプリントを軽減したりするのにも役立つのです。
すでにYahooメールから新しいメールサービスに移行済みの場合も、Yahooの情報漏えいが心配な場合も、そして単にスパム対策をしたい場合も、このガイドでは、アカウント削除を検討する段階から最終確認まで、手順を詳しく説明します。ぜひ、Yahooアカウントを自信を持って安全に削除するための参考にしてください。
Yahooアカウントは削除すべき?
Yahooアカウントを削除する前に、いったんよく考えてみましょう。古いメールアドレスを削除すると登録しているサブスクサービスが使えなくなったり、大切な写真や動画が消えたり、そのアドレスに紐づいた他のアカウントにログインできなくなるおそれもあります。
一方、使っていなかったり不正アクセスされたりしたYahooアカウントを残しておくと、プライバシー上のリスクが高まり、迷惑メールが届くようになるほか、今後再びYahooの情報漏えいが起きた場合に機密データが公開されるおそれもあります。ここからは、Yahooメールのアカウントを削除すべきかどうか判断する基準を見ていきましょう。
Yahooアカウントを削除する理由

- プライバシー上の懸念:Yahooは史上最大規模の情報漏えいを経験しており、そのうちの1件では、およそ30億人の全ユーザーの個人情報が流出しました。アカウントを削除すれば、個人情報が漏えいするリスクを1つ減らせます。
 - 個人情報の保護:使っていないYahooメールの受信箱には、過去数年で送受信したメールやファイル、連絡先が残っています。情報漏えい事故でログイン情報が流出した場合、こうしたデータはサイバー犯罪者に狙われてしまいます。しかし、アカウントを削除すれば、そうしたリスクを断ち切ることができるのです。
 - より新しいサービスへの乗り換え:最新のメールサービスの多くは、Yahooメールよりも機能が充実しており、強力なセキュリティを備えています。
 - ターゲティング広告からの解放:Yahooは、あなたの行動やメールの内容を追跡して、広告配信に活用することで、収益を得ています。アカウントを削除すれば、そうしたデータ収集が停止するため、オンライン上でのプライバシーを取り戻すことができます。
 
使っていないアカウントを放置するリスク
- 休眠アカウントはサイバー犯罪者の格好の標的:アカウントを定期的に確認しなければ、あなたが知らないうちにアカウントを乗っ取られるおそれがあります。犯罪者は、過去のYahooの大規模な情報漏えいで流出した認証情報を利用することが多いのです。
 - 他のアカウントに侵入されるリスク:銀行口座やメインのメールなど、他サービスの「復旧用メールアドレス」としてYahooアカウントを使っていた場合、サイバー犯罪者に他のアカウントのパスワードをリセットされ、乗っ取られてしまうかもしれません。
 - 個人情報の盗難や詐欺の危険性:アカウントに残っている古いメールには個人情報が含まれる可能性があり、犯罪者にその個人情報を盗み取られた場合、あなた名義でクレジットを申請されたり、その他の詐欺に遭ったりするおそれがあります。
 - サービス利用の妨げ:Yahooメールを使ってサブスクサービスに登録したり二段階認証(2FA)を設定したりしたことを忘れると、他のサービスにアクセスできなくなるなど、利用に支障が生じることもあります。
 - ユーザー名の再利用によるリスク:長期間アカウントを使っていない場合、Yahooがあなたのアカウントを削除することがあります。そうすると、あなたが使っていた古いユーザー名を他の人が取得できるようになります。この新しいユーザーが、あなた宛ての機密性の高いメールを受け取ってしまう可能性があるのです。
 
Yahooアカウントを削除する事前準備
Yahooアカウントを削除すると元に戻せません。一度削除すると、YahooメールやYahooファイナンスにも二度とアクセスできなくなります。データ損失を防ぎ、必要なサービスにアクセスできるように、「削除(terminate)」をクリックする前に次の準備作業を行いましょう。
Yahooのデータをダウンロードまたはバックアップする
Yahooメールをほとんど使っていなかったとしても、税務関連の書類や領収書、友人からの写真、過去のやり取りなど、重要なデータが保存されていることもあるでしょう。
- ログインしてアカウント情報(Account Info)を開きます。

 - プライバシー管理(Privacy Controls)を選択します。

 - 情報の管理(Manage your information)を選択します。

 - Yahooデータをダウンロードして表示(Download and view your Yahoo data)をクリックします。

 - ダウンロードまたはバックアップしたいデータにチェックを入れ、次へ(Next)をクリックします。

 - ダウンロードの準備ができたときに通知を受け取りたいメールアドレスを入力し、 ダウンロードをリクエスト(Request download)をクリックします。

 
ワンポイントアドバイス:Yahoo IDを使用して写真共有サイトFlickrにサインインした場合、写真はYahooではなくFlickrのサーバーに保存されます。現在FlickrはYahooとは別の会社になっているため、写真アルバムをダウンロードするにはFlickr.comへのアクセスが必要です。Flickr上の写真は、Yahooの通常のデータアーカイブには含まれません。
Yahooに紐づいたサブスクリプションやサービスの解約
長年Yahooアカウントを保持している間、Yahooメールでニュースレターやストリーミングサービス、各種ウェブサイトに登録していた人もいるでしょう。Yahooアカウントを削除する前に、これらのサービスやサイトの登録メールアドレスを現在使っているものに更新するか、不要なものは解約しておきましょう。見落としがないよう、次のチェックリストを活用してください。
- サブメールアカウントやパスワードマネージャーで"@yahoo.com”を検索します。
 - 各サービスやサイト(例えばNetflix、Amazon、銀行のポータルサイトなど)に手動でアクセスし、Yahooのメールアドレスを新しいアドレスに変更します。
 - 今後の支払いを避けるために、サービスを利用していない場合は支払い設定画面で解約しておきましょう。
 - SNSやカレンダーアプリ、クラウドサービスなどにYahooアカウントを使ってログインしていないか確認し、連携を解除するか、アドレスを更新します。
 
これらの連携を解除しなかった場合、アカウントにアクセスできなくなったり支払いに関する通知を見逃したりして、予期せぬ課金やアカウント停止などのトラブルが発生するおそれがあります。
メールアドレスの変更を連絡先に知らせる
- 連絡メールを一斉送信:アカウント削除予定日の1週間前に、簡単なメッセージを作成しましょう (例:このYahooアカウントは削除する予定です。今後は[new.email@example.com]までご連絡ください)。
 - メール署名を更新:ブログやSNS、ウェブフォーラムなどで使っているメール署名を更新して、新しいメールアドレスを案内しましょう。
 - 任意:アカウント削除前の1週間は、自動返信を設定しておきましょう。 例:「このアカウントは[date]に削除します。今後は[new.email@example.com]までご連絡ください。」
 
そうしておくと、1週間後には、実際にあなたに連絡を取っている相手がわかります。まだ連絡のない人については、少し様子を見るかどうか考えましょう。もう連絡が来ない人を待つ必要がなければ、アカウント削除に進んで構いません。
Yahooアカウントを完全に削除する方法
Yahooアカウントを削除する準備ができたら、お使いの端末に合った方法で作業を進めましょう。Yahooのウェブ版とモバイル版の両方で削除が可能ですが、どちらにしてもYahoo ID(アカウント)削除ページで進めることになります。
ウェブブラウザでYahooアカウントを削除する
- 上記の Yahooのデータをダウンロードまたはバックアップするの手順1と2を実行したあと、Yahooアカウントを削除(Delete your Yahoo account)を選択します。

 - 解約に関する情報を確認し、アカウント削除を続行(Continue delete my account)をクリックします。

 - 削除したいメールアドレスを確認し、はい、このアカウントを削除します(Yes, delete this account)をクリックします。

 
この操作を完了すると、Yahooは完全削除までの30日間のカウントダウンを開始します。
モバイル(iOS/Android)でYahooアカウントを削除する
モバイル端末(iOSまたはAndroid)でYahooアカウントを削除するには、ウェブブラウザからプライバシーダッシュボードにアクセスする必要があります。Yahooメールアプリに「スマートフォンでYahooアカウントを削除する」というオプションはありません。
- モバイル端末でウェブブラウザ(iOSの場合はSafari、Androidの場合はChromeなど)を開き、Yahooアカウントにログインします。

 - その後、ウェブブラウザでYahooアカウントを削除すると同じ手順で進めていきます。

 
Yahoo Mail Plusアカウントを削除する
Yahoo Mail Plusアカウントでは、手順が少々異なります。
- まずは、上記のYahooのデータをダウンロードまたはバックアップするの手順1と2を再度実行します。次に、アカウント設定に移動し、Mail Plusのサブスクリプションを解約します。これで、今後の請求が発生しなくなります。
 - 現在の請求サイクルが終了するのを待ちましょう。その期間が終了するまでは、プレミアム機能を引き続き利用できます。期間終了後、アカウントは無料版のYahooメールに戻ります。
 - その後、通常の削除手順を進めましょう。
 
アカウント削除におけるトラブルシューティング
ここでご紹介した手順を正確に実行しても、Yahooがエラーを出したり、認証を拒否したり、削除処理をブロックしたりする場合もあります。そういった場合には、こちらのトラブルシューティングが役立つはずです。
Yahooがアカウントを削除させてくれないのはなぜですか?
- 未払い料金やサブスクリプション:Yahooは、アカウントを削除する前にプレミアムサービスの自動更新を停止したり、未解決の請求問題を解消したりするよう求めてくる場合があります。アカウント情報 > 請求を開いて確認してください。
 - 不審なアクティビティの検出:アカウントの不正利用の可能性があるとYahooが判断した場合、アカウント削除が一時的に停止されたり、パスワードのリセットを求められたりすることがあります。この場合はrecovery.yahoo.comにアクセスし、本人確認を行いましょう。
 - 年齢制限:子どものアカウントを削除する場合には、保護者の同意が必要です。
 - セッションのタイムアウトまたはクッキーの問題:モバイルブラウザでは、セッショントークン(ログイン情報)が失われることがあります。この場合は、キャッシュをクリアし、再度ログインして、削除ページをもう一度開いてみましょう。
 - 地域固有の条件:一部の国や地域では、追加の確認メッセージが表示される場合があります。法的同意に関するポップアップフォームが表示された場合は、同意したうえで手続きを続行しましょう。
 
パスワードなしでYahooアカウントを削除できますか?
いいえ、アカウントの所有者であることを確認する必要があるため、パスワードなしでは削除できません。Yahooのパスワードを忘れた場合は、次の手順に従ってください。
- recovery.yahoo.comにアクセス:Yahooのメールアドレスまたは電話番号を入力します。
 - リカバリコードを受け取る: パスワードをリセットするには、リカバリコードを入力します。
 - 新しいパスワードでログイン: 削除ページに戻って手順を完了させましょう。
 
Yahooアカウントにログインできない場合の対処法
まずは Yahoo Help Central を開き、該当する問題が掲載されているか確認しましょう。該当する問題が見つからない場合は、次のトラブルシューティング方法をお試しください。
- Yahooのサインインヘルパーを使って、アクセスをリセットします。
 - キャッシュとクッキーを削除するか、別のブラウザや端末を使用してみてください。
 - お使いのブラウザが最新版に更新されていることを確認してください。
 - セキュリティ設定がログインをブロックしていないかどうか確認しましょう。
 - それでも解決しない場合は、Yahooカスタマーサポートまで連絡し、手動での本人確認を依頼しましょう。
 
Yahooアカウントを削除した後に起こること
削除を確定したあと、猶予期間から最終的なデータ削除までの流れを順に確認していきましょう。
Yahooがアカウントを完全に削除するまでの期間
はい、このアカウントを削除します(Yes, terminate this account)をクリックすると、猶予期間が始まります。通常は30日間ですが、一部の国では30日よりも長い場合があります。たとえば、オーストラリアで登録されたアカウントの猶予期間は90日間で、香港ではそれよりもさらに長く180日間の猶予期間が設けられています。
もし気が変わった場合、猶予期間中であればログインして削除を取り消すことができます。猶予期間が終了すると、Yahooアカウントは完全に削除され、サーバー上のデータ消去が開始します。
削除したYahooアカウントを再有効化することはできますか?
再有効化は、猶予期間中のみ可能となっています。通常どおりメールアドレスとパスワードでログインし、画面の指示に従って削除の取り消し手続きを行ってください。必要な場合、recovery.yahoo.comでの本人確認を求められることがあります。猶予期間を過ぎると再有効化できないことを覚えておきましょう。ログインしようとしても、「Yahooアカウントが見つかりません」というメッセージが表示されます。
アカウント削除後のデータの行方
- 猶予期間が終了すると、メールや添付ファイル、連絡先がすべて削除されます。この期間を過ぎるとYahooさえデータを復元することはできません。
 - Flickr、Fantasy Sports、Yahoo Answers、Yahoo Groupsのデータも同様に削除対象となります。FlickrでYahoo IDを使用していた場合は、写真を別途バックアップしてください。
 - 保留中の払い戻しがある場合は、5〜10営業日以内に処理されます。アカウントを削除する前に、必ずすべてのサブスクリプションを解約しておきましょう。
 - 法連遵守のため、オフラインのバックアップは最長で6か月間保持される場合があります。
 
Yahooの情報漏えいとプライバシー上の問題
Yahooの過去の情報漏えいの概要
Yahooは過去に大規模な情報漏えいを起こしているため、古いアカウントをそのまま放置しておくのはリスクがあるかもしれません。事実を知っておくことで情報に基づいた決定を下すことができ、オンラインで自分の個人情報を守ることができます。
- 2013年の情報漏えい(2016年公表):名前やメールアドレス、ハッシュ化されたパスワード、秘密の質問など、30億件以上のアカウント情報が流出しました。
 - 2014年の情報漏えい:アカウント復旧用メールアドレスや個人プロフィール情報などを含む、5億件のアカウントが影響を受けました。
 - 2016年の追跡調査で判明:Yahooは、ハッカーが国家支援型の手法で侵入していたことを明らかにし、情報開示の遅延に対してSEC(米証券取引委員会)に3,500万ドルの罰金を支払いました。
 
これらの情報漏えいによって、何百万件もの認証情報がダークウェブ上のフォーラムに流出し、大規模なフィッシング詐欺や個人情報窃盗団が活動するようになりました。
アカウント削除時にデータを保護する方法

アカウント削除中にデータを保護するためには、次の手順に従ってください。
- 他サイトでのパスワードを変更する:Yahooのパスワードを他のサービスでも使い回している場合は、すぐにそれぞれ異なる強力なパスワードに更新しましょう。ExpressVPN Keysのようなパスワードマネージャーを使えば、すべての端末でログイン情報を安全に生成、保存、同期できます。
 - 二段階認証を有効にする:ほかのYahooサービスやメールサービスが残っている場合は2FA(二段階認証)を有効にしておきましょう。これにより、パスワードが盗まれても、それだけでアカウントにアクセスすることはできなくなります。
 - Have I Been Pwnedを確認する:haveibeenpwned.comでYahooのメールアドレスを入力し、どの情報漏えいで自分のデータが流出したかを確認しましょう。もし自分のメールアドレスがリストに載っていた場合、情報漏えいしたサービスで使っていたパスワードを、他のアカウントで使い回していないか確認することが非常に重要です。もし使い回していたら、すぐにパスワードを変更しましょう。
 - サードパーティアプリのアクセスを解除する:使用しなくなったOAuth連携アプリ(Facebook、Twitter など)との連携を解除しましょう。
 - プライバシー設定を確認:関心に基づく広告や検索クエリの共有、データ共有設定などの機能をオフにしましょう。少なくとも30日間の猶予期間中はアカウントが残るため、この手順を行っておくことで、アカウントが完全に消去されるまでにデータが公開されるリスクを最小限に抑えることができます。
 - VPNに接続した状態で削除手続きを行う:ExpressVPNを使用すると通信が暗号化され、自分のIPアドレスを隠すことができます。これにより、インターネットサービスプロバイダ(ISP)やYahooがあなたの位置情報を記録して、アカウント削除の操作と関連付けるのを防げます。可能な限りプライベートな状態で最終的な手続きを行うことができます。
 
FAQ:Yahooアカウントの削除に関するよくある質問
                                                            
                            もう使用していない古いYahooメールアカウントを削除できますか?                            
                                
                            
                        
                    
                    はい、できます。たとえ何年もYahoo メール アカウントにログインしていなかったとしても、ログイン情報を覚えているか、recovery.yahoo.comで本人確認ができれば、アカウントを削除することができます。公式のYahooアカウント削除ページにアクセスし、ログインして、画面上の指示に従ってください。パスワードを覚えていない場合は、まずパスワードをリセットしてください。アカウントにアクセスできるようになったら削除を行いましょう。
                                                            
                            パスワードを忘れた場合は、どうしたらいいですか?それでもYahooアカウントを削除できますか?                            
                                
                            
                        
                    
                    Yahooのパスワードを忘れた場合はrecovery.yahoo.comでメールアドレスまたは電話番号を入力し、指示に従ってパスワードをリセットしてください。その際、秘密の質問に答えたり、確認コードを受け取ったりすることがあります。パスワードをリセットしたら、削除ページに戻り、アカウントを削除しましょう。
                                                            
                            Yahooアカウントを完全に削除するにはどのくらい時間がかかりますか?                            
                                
                            
                        
                    
                    Yahooは削除手続き後もアカウントを最低30日間保持し、再開のための猶予期間を設けています。その後、すべての受信箱データと連携サービスが完全に消去されます。
                                                            
                            Yahooは非アクティブなアカウントを自動的に削除しますか?                            
                                
                            
                        
                    
                    いいえ。ただしYahooは、放置されているアカウントを予告なしに削除する権利を留保します。確実に削除したい場合は、非アクティブ時の削除に頼るのではなく、自分で削除をしましょう。
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